最新号

NO.237(2010.4)

真の豊かさを生きるために

バックナンバー

NO.236(2010.3)

第3の波の担い手として生きる
~2050年までの世界を見据えて~

NO.235(2010.2)

「終わり」そして「始まり」の転換期を迎えて

NO.234(2010.1)

喜び生きる人生のモデル

NO.233(2009.12)

わたしから始める、世界が変わる

NO.231(2009.10)

人類を襲う食料危機
ハチが消える、食料が消える、人類が消える

NO.230(2009.9)

何者にも支配されないもの

NO.229(2009.8)

飢餓解決への新たな挑戦

NO.228(2009.7)

「吾唯足知」の生き方を

バックナンバー2008

NO.223

私たちは本気で取り組んできたか

開発・教育部 総主事 田村治郎

村のリーダーやボランティアが集まって、楽しみながら「自分たちの役割」を学びます。

村のリーダーやボランティアが集まって、楽しみながら「自分たちの役割」を学びます。(カンボジアのアンロン・ベンにて)

昨年末より続く金融危機のあおりを受けて、外国人労働者に始まり、派遣労働者への解雇の厳しさは、3月末までに3万人を数える勢いです。私も昨年末、突然の解雇通告を受けたブラジル人家族と出会いました。子どもを学校に行かせるどころか、収入も住む家も失い、帰国する費用さえなく、途方にくれておられました。

麻生内閣は「経営手腕」と「スピード」を売りに桧舞台に出てきたとたん、失速。急を要する雇用問題、実体経済の立て直し等への遅々として進まぬ対応に、もっと人々の痛みや苦しみを感じとって、本気で取り組んで欲しいと切望します。

そんな状況を目の当たりにするとき、飢餓・貧困と闘い、自立に向かおうと奮闘しておられる方々と共に生きるべき日本国際飢餓対策機構の働きが、どれほど迅速に成すべき事を、優先順位を取り違えないで行っているだろうかと考えさせられます。昨年末から2009年にかけて世界の飢餓人口は10億人を超えました。衝撃的な数字です。私たちは、そこに数えられる一人一人の切迫した状況と命の尊さを、数字に埋没させないでしっかりと受け止めなければなりません。そして現地のみならず、日本国内を含めたすべての働きが、名実共に皆さんの愛の手足と成らせていただくよう決意を新たにしています。

世界の飢餓と貧困の状況は悲惨です。ことは急を要します。どうぞ、この世界の現状を一人でも多くの方々にお伝えください。そして、日本のこれまでの豊かさが、そのような人々の犠牲の上に成り立つ「砂上の楼閣」であることも。行動は「知る」ことから始まり、それは「関心」を生み、その「関心」が具体的な愛の分かち合いになっていきます。本気で私たちにできることに取り組み、行動するときではないでしょうか。

「あなたの心を閉じてはならない。また手を閉じてはならない」