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~2050年までの世界を見据えて~

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「吾唯足知」の生き方を

バックナンバー2008

NO.214

アフリカの人々の素顔に出会って

国内外プロジェクト担当総主事 柳沢 美登里

サイクロン後の復興のために働く女性(バングラデシュ/ボルグナ県)

自分で育てた苗木を持つ人(エチオピア・サシガにて)

私たちは「アフリカの人々」について聞かれたら、何を連想するだろうか。今年、最貧国である東アフリカの3ケ国(ルワンダ、ウガンダ、エチオピア)を初めて訪問し、現地の人々や海外からの活動協力者と交流する機会をいただいた。その中で、今まで知らなかったアフリカの人々の素顔を少しではあるが学んだように思う。

まず、ほとんどの民族が、植民地化されるはるか昔から王制などのよく組織された社会を形成していたことだ。植民地化で民族は強制的に統合され、1960 年代には続々と独立。しかし国の成熟には時間が必要であり、現在も内紛が絶えないことは十分に理解できる。痛ましい大虐殺が起きたルワンダは特に組織化が優れ、「開発途上国」と呼ばれる国とは思えない程のきれいな街並みと秩序を保っていた。アフリカの人々は、組織された社会を植民地化によって利用され、押し潰されてきたのだと思えた。

次に、人々の驚くべき向学心。仕事をしながら夜間大学に通ったり、インターネット通信で修士課程取得中の人に多く出会った。小学校にも行けない人が4割近くもいるアフリカ大陸だが、一度、教育の機会を手に入れたら熱心に学び続ける、とても知識欲にあふれた人々である。

最後に、多数ではないかもしれないが、自分の利益を脇において貧しい人々のために働く人々。自分の生活費の半分を貧困家庭の幼稚園運営に費やす女性。高い給料の国際団体コンサルタントの立場を捨て、自分が信じるアプローチを実践する現地NGOで働くエリート。荒れる子どもたちと真剣に関わり、部族を超えたグループ作りを支援する牧師。このような人々が地域や部族の壁を越えて国を変えていくのだろう。

私たち日本人は、踏みにじられ、今、立ち上がろうとしているアフリカの人々に、どのような協力の手を差し伸べることが求められているのだろうか。

「あなたの兄弟の悩んでいる者と貧しい者に、必ずあなたの手を開かなければならない」