最新号

NO.237(2010.4)

真の豊かさを生きるために

バックナンバー

NO.236(2010.3)

第3の波の担い手として生きる
~2050年までの世界を見据えて~

NO.235(2010.2)

「終わり」そして「始まり」の転換期を迎えて

NO.234(2010.1)

喜び生きる人生のモデル

NO.233(2009.12)

わたしから始める、世界が変わる

NO.231(2009.10)

人類を襲う食料危機
ハチが消える、食料が消える、人類が消える

NO.230(2009.9)

何者にも支配されないもの

NO.229(2009.8)

飢餓解決への新たな挑戦

NO.228(2009.7)

「吾唯足知」の生き方を

バックナンバー2008

NO.210

求む!
地球家族の未来のビジョンへの「投資家」

総主事 柳沢 美登里

サイクロン後の復興のために働く女性(バングラデシュ/ボルグナ県)

仲良し兄弟・姉妹(カンボジア)

開発途上国の貧困解決は、その国の政府や金持ちたちに責任があるという声をよく耳にする。たしかに多くの国民が貧困に喘ぎ続けるのは、為政者に「国民のため」というビジョンと執行力がないことが大きな原因であろう。また、工業先進国の企業が途上国の少数の利権者と組み、利益が民衆には行き渡らない状況、政府間交渉では、自国の利益確保と外交上の礼儀のため、人の尊厳に関わることでありながら貧困の問題解決が一挙に進まない現実もある。

一方、途上国の現場に出かけてみると、地域をなんとか向上させようとビジョンを持って奔走する地域の若者や中堅層によく出会う。貧しく向上の機会がなかった地域を自分たちの力で変えていくことができると信じて、新しいことを試み続けている。貧しい人々を愛し、多くの障害にぶつかりながらも情熱を持って活動し続ける「ビジョン」を持つ人に出会うたびに、私は心が踊るような思いがする。そして、この人たちに無期限の「投資」をし、「地域変革」という利潤が出るのを見てみたい!といつも思う。ここから上がる利潤は、私だけが満足するものではなく、ビジョンを持った地域リーダーを通して最も必要のある住民たちに長期の満足と喜びを生み出すのだ。このような利潤の上がる「地球家族の未来への投資」は考えられないだろうか?

これが、21世紀を生きる地球家族の一員の生き方となったら、どれほどすばらしいことだろう。

私たちはこの新しい一年、地球家族の未来のために、何か「投資」を計画しているだろうか。私たちは家族の幸福と仕事の成功のために一年の計画を立てている。同じように一年を始めるにあたって、「ビジョン」を持って貧困の厳しい地域で、今日も奔走している世界の若き担い手に「投資」する、という選択肢があることを覚えたい。

「人は種を蒔けば、その刈り取りをすることになります」