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NewsLetter巻頭言

2017年04月01日

地域変革の鍵、人財育成...SALTYとLIGHTSの生き方(2)

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 途上国に生きる人々の極度の貧困状況は、人々を時に自分たちでは抗うことのできない絶望的な事柄と思わせてしまいます。そのような中から「私から始める」と立ち上がることができたとしたら、まさに人々を取り巻く「世界が変わる」はずです。地域変革を担う人財育成セミナーは、そのために一人一人の内側からの変革を促していくものです。

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【写真:SALTYを実践しているコンゴ民主共和国の人々】


 今回はその人財育成の鍵となる「SALTY & LIGHTS」の「SALTYな生き方」をご紹介します。SALTYは文字通り「塩のような」を意味します。塩は食べ物に味を付け、他の栄養素の消化や吸収を助けたり、腐敗を防いだりします。この塩のような生き方を自然の木の姿から学んでいきます。

 SALTYのSはServe(仕える=枝)、AはAct(行動する=幹)、LはLove(愛する=根)、TはThink(考える=土)、そしてYはYes(従う=種)を意味します。このSALTYは順番が大切です。後ろのYのYes(従う=種)から先頭のServe(仕える=枝)へとステップアップしていくのです。

 Yes(従う=種)は、種がいのちを生み出すためにその形を残さないように、まず自分が変わりその自分を受け入れることから始まります。Think(考える=土)、土は定期的に耕さなければなりません。自分のうちで改善を必要としているのはどこだろうかとまず考えることが大切です。良い実は良い土から生み出されていくからです。Love(愛する=根)、根は土の中で木の成長に必要な栄養素を幹に向かって送り出し、木を安定させています。根のない木は存在しないように、まず私から他者を愛することから良い結果が生まれるのです。Act(行動する=幹)は、まず自分から行動に移します。木を見たときまず目につくのが幹です。幹の中では上下方向に栄養が行き来しています。私から行動する場所、事柄はどこでしょう。「暗いと不平を言うよりも、あなたが進んで明かりをつけなさい」マザーテレサのこの言葉は有名です。Serve(仕える=枝)、枝には葉や実がついています。これがなければ種は栄養を得ることができません。まず仕えることで他者を勇気づけ後押しすることができるのです。

 この段階を自分の置かれている環境に当てはめて学ぶことによって、先回ご紹介したニジェールの洪水被災者やコンゴ民主共和国の国内避難民の方々に希望と生きる力が与えられました。次回は『LIGHTS』をご紹介します。


日本国際飢餓対策機構 啓発総主事 田村治郎
(4月号巻頭言No.321)

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