ハンガーゼロ アフリカ」とは

NewsLetter巻頭言

2016年09月01日

希望の苗を育む 2016世界食料デー

スタッフ:NewsLetter巻頭言のブログを見る

 先日、トルコ南部シリア国境近くのガジアンテップ県の中心地で、イスラム過激派組織ISによるとみられる自爆テロが発生し、51人が死亡、69人がけがをしたとのニュースがありました。現場は結婚式の最中、結婚を祝う音楽と人々の踊りが最高潮に達したその時、人々は喜びから悲しみへと一瞬にして突き落とされました。そして、爆弾を抱え自爆したのはなんと12〜14歳の子どもと知り、テロリストの欲望達成のために子どもたちが道具とされていることに愕然としました。

nl201609.jpg
【写真:「先生になりたい」と将来の夢について話すフィリピンの子ども】

 ユニセフによる最新の報告では、ナイジェリアのイスラム過激派ボコ・ハラムが実行した自爆テロの5分の1が子どもで、それも大半が少女であるとのこと。また自らの意思ではなく拉致や誘拐などによって兵士とされる少年兵・少女兵が世界には25万人以上もいるとされています。世界のあらゆるところで子どもたちのいのちや人生が、また抱いているであろう夢が無残にも踏みにじられる現実に怒りを覚えます。

 私たちにはテロや紛争の解決への直接的な介入はできませんが、子どもたちの尊厳や人権を蹂躙する状況に黙ってはおれません。このようなテロの背景には宗教的な対立やそれを利用する勢力、また根強い貧困の現実があります。JIFHは活動地の諸団体や様々な支援者の皆さんと協力し、背景の一つである貧困問題の解決に取り組み続け、そこに生きる子どもたちの人生を支え続けたいと願っています。貧困と闘うコミュニティ全体の自立開発支援を行う中で、子どもたちへの教育支援、栄養・衛生改善を通して、子どもたちの人生に選択肢が増えること、また人々と共に生きようとする人財が育成されることを目指しています。特にアフリカでは、紛争があった国々を中心に「地域変革プログラム」を行うと共に、子どもたちへの教育支援を充実させ誰もが食べられ生きられる世界の実現を目指します。

 いよいよ今年も今月末から全国で世界食料デー大会が開催されます。そこでは貧困の中を必死に生きておられる人々の現状や支援活動の状況が語られます。また多くのサポーターに支援され希望に溢れる子どもたちの姿(希望の苗)にも出会ってくださり、この世界にある悲劇や苦痛が一つ一つ解決されてゆく働きに加わっていただければと願います。

日本国際飢餓対策機構 啓発総主事 田村治郎
(9月号巻頭言No.314)

活動ブログ スタッフ一覧

月別表示