ハンガーゼロ アフリカ」とは

 18,800。さて、何の数字だと思いますか?単位は何でしょうか?円でしょうか?人でしょうか?答えは「日」です。18,800日。実はこの原稿を書いている時の私の生きた日の数なのです。自分の年齢に365を掛けて、直前の誕生日から、計算した日までの日数を足し、そこに生まれた年から今までの閏年の日数を加えると、あなたの生きた日数がわかります。私の場合は、18,800日だったということなのです。

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【写真:当機構の親善大使「ナイトdeライト」メンバーとカンボジアの子どもたち】

 普通、年齢は「年」で数えますが、こうして「日」で数えると、自分が生きてきた歩みを実感することができます。すべてを思い出せませんが、あんな日もあった、こんな日もあったと、今までの人生の歩みを振り返ることもできます。ぜひ一度あなたの「日齢」を計算してみてください。

 ここで改めて考えてみたいと思います。自分が重ねてきた1日1日ですが、その1日にどんな助けがあっただろうかと。誰が自分を助けてくださり、犠牲を払って支えてくださったかを。お願いをしたわけではありませんが、そんなことを構わずに私のために祈り、犠牲を払って支えてくださった方々がいたかを。そして、今日生きることができたことを振り返ってみても、同じように誰かがどこかで支えてくれたからなのだと改めて思うのです。自分で生きているなどという傲慢さを捨てることができたら、どれほど感謝が生まれてくるのかと反省させられました。

私もこのようにして1日1日支えられて生きてくることができて、18,800日を数えることができたならば、今度は私が誰かの「1日」のために、喜んで支え、犠牲を払う必要があるのだと思います。何年、何十年という年月を 考 えると、途 方 も ないように思いますが、まずは「1日」、誰かのために何かをしようと思い、行動を始めることはできるはずです。 

 1日に、飲み物一本分の「犠牲」。1ヶ月で約4,000円です。しかし、それによって明日生きられるかわからないアフリカの、アジアの、南米の、世界の1人の子どもの1日を支え、やがてその1日が重なり続けることによって、その子どもも「私は3650日生きることができた」とか「10,000日」の記念日を家族で祝う時が来ることを考えたいと思うのです。私もそうやって、1日1日支えられて18,800日を刻んできました。誰かの1日のために、私たちにできる何かがあるはずです。

日本国際飢餓対策機構 理事長 岩橋竜介
(8月号巻頭言No.313)

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