ハンガーゼロ アフリカ」とは

NewsLetter巻頭言

2016年06月01日

揺れ動く地に立ちて

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 4月14日、16日に連続して発生した熊本地震で困難の中におられる方々のために、全国から、全世界から、自分の痛みとして感じて、たくさんのご協力をいただいていることを心から感謝申し上げます。

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【写真:南阿蘇の活動拠点でBBQや子どもの遊び場を設けて被災された方々に休んでいただいた】

 昨年4月のネパールで起こった大地震は記憶に新しいですが、今年に入ってインド、中国中北部、台湾、ネパール、アフガニスタン、ミャンマー、熊本、バヌアツ、エクアドルとかつてないほどの大きな地震が頻発し、日本周辺でも南海トラフが心配されています。

 讃美歌の中に「遠き国や」という有名な歌があります。関東大震災の後に作られました。作った方はJ.V. マーティンさんという大阪市立高等商業学校(現大阪市立大学)の英語教師として働いておられた宣教師です。震災のあった1923年9月1日に東京に来ておられ、震災に遭遇しました。彼は被災者を見舞うために明治学院に行きました。多くの方が家族と家を失い、すすり泣く姿があったそうです。被災者に支給された蚊帳のなかのロウソクの明かりが、マーティンさんには十字架に見えて、すぐに歌詞を書いたそうです。

「遠き国や海の果て いずこに住む民も見よ
 なぐさめもて変わらざる 主の十字架は輝けり
 慰めもてながために 慰めもてわがために
 揺れ動く地に立ちて なお主の十字架は輝けり」(1番)

 東日本大震災後、福島県の南相馬に移り住んで作家活動をされている柳美里さんは、いつも讃美歌を聴きながら執筆しておられるそうですが、ご自身のブログの中で好きな讃美歌が9曲あり、そこに東北地震で被災した福島第一聖書バプテスト教会の献堂式で歌われたこの「遠き国や」が加わったと記しておられます。

「水はあふれ火は燃えて 死は手をひろげ待つまにも
 なぐさめもて変わらざる 主の十字架は輝けり」(2番)

 熊本で全国・世界各地から来られているボランティアさんの力が、被災されている多くの方々の励ましと慰めとなっています。荷物運びを手伝っている若いボランティアさんを見て「こんな若い人が自分たちのために働いてくださっている」と涙しながら感激されています。変わり果てた家やコミュニティの再建は時間がかかりますが、必ずまたあの平穏な日々が取り戻せることを信じて、JIFHは協力させていただきます。

「揺れ動く地に立ちてなお十字架は輝けり」

日本国際飢餓対策機構 常務理事 清家弘久
(6月号巻頭言No.311)

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