ハンガーゼロ アフリカ」とは

NewsLetter巻頭言

2016年04月01日

二つの飢餓に応える給水

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 日本国際飢餓対策機構は、飢餓のない世界「ハンガーゼロ」運動を推進しています。飢餓に苦しむ人約8億人、アフリカでは4人に1人。アフリカ北東部の「アフリカの角」、ソマリア、ケニア、エチオピア、ジプチの干ばつで、1300万人が食料不足。国連も「飢饉」と認定、ケニアの50万人の難民や食料援助を必要とする350万人に対し他の3団体と協力して緊急援助活動を行っています。

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【写真:水を運ぶ子どもたち(エチオピア)】

 ルワンダの少年から「隣の家はチキンを食べている」という手紙をもらいました。彼にたらふく大分の鳥のからあげを食べさせてあげたい、と祈ることしかできません。貧しい国の働けない人は食べ物が作れない、などと悲観視していると、足元の日本でも僻地、超高齢者社会、認知症、一人暮らし、引きこもり、虐待などから飢餓が発生しています。

 わが村大分の僻地のK爺さま98才です。毎年村道の両側に球根を植えていました。3月の初め、チョットコイチョットコイというコジュケイの声を聞き、クルス川に鯉が泳ぎだした頃、爺さまの水仙も咲きはじめました。しかし爺さまは腰を痛めて入院中。爺さまが去年植えた水仙が咲き、それが終わると夏のハルシャギク、秋のコスモス、年に3回も花を楽しめる村の道。今年は無理かもしれません。K爺さまの作業は難しいでしょう。村が寂しくなります。村人たちは心の飢餓に襲われます。この飢餓を救うために給水が必要です。花も虫も牛も人も水が必要です。水を分け合って共に生きています。

 聖書ではヒゼキヤが貯水池と水道を造り、町に水を引いたとあり、日本では室町時代、北条氏康による小田原早川上水が最古の記録で、これを手本にして徳川家康の神田上水となり、大正末期には普及率が20%、1975年ごろに日本全国に上水道網が完成しました。一方、2014年の日本の下水道処理人口普及率はやっと78%です。

 箱根駅伝の給水が監督給水から定点給水に変わり、友人からでも可能になりました。作年優勝した青山学院の9区で、故障でメンバー入りできなかった同級生が30メートル一緒に走り、給水しました。私たちも飢餓に直面している友人に給水をしましょう。こころの飢餓には祈りという給水も可能です。一緒に走り、共に生きましょう。 

「飢えた者に心を配り、悩む者の願いを満足させるなら、
 あなたの光は、やみの中に輝き上り、
 あなたの暗やみは、真昼のようになる。」(聖書)

日本国際飢餓対策機構 理事 木村雄二(直川クリニック院長)
(4月号巻頭言No.309)

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