ハンガーゼロ アフリカ」とは

NewsLetter巻頭言

2016年03月01日

見て見ぬふりはできない!

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 「ウィーアーザワールド」(We are the world)この歌を知っておられる方もたくさんいらっしゃることと思います。1984年エチオピアを中心として東アフリカでおこった大飢饉のためにアメリカの音楽界のスーパースターたちが集まり、USAフォーアフリカという名前でCDやビデオを制作し「飢餓で苦しんでいる人々のために何かをしていこう」と、全世界に大きな支援の輪を作りました。その数カ月前にイギリスとアイルランドのミュージシャンが「Do they know it's Christmas time?」という歌を作り世界にアピールをしました。これらのことがきっかけとなって援助活動の世界に入ったというNGO関係者も多くいます。

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【写真:深刻な食糧危機により支援物資を受け取る女性(エチオピア)】

 昨年から起こっているエルニーニョ現象は18年ぶりの大きなものであると発表されています。そのためにエチオピアでは雨季に雨が全く降らず、過去50年間で最悪の深刻な農業被害が出ています。エチオピア政府は、80年代に飢饉が起こった時に国際社会にアピールしなかったために被害が拡大してしまったと反省し、政府の中に災害・緊急援助委員会という省を設置し、これまでの緊急援助対応をしてきました。しかし、今回の災害は広範囲に及びエチオピア政府自身が決めた220億円以上の支出では足りないと国際社会にアピールしています。

 FHエチオピアも直ぐに緊急援助対策の行動を始めています。一つのNGOでは太刀打ち出来ないほど広範囲にわたっているので、他のNGOと協働しています。JIFHも被害がこれ以上拡大しないように支援をさせていただきます。今月号にエチオピア緊急援助支援の特集を組んでいますので、ぜひお読みください。

先ほどの「Do they know it's Christmas time?」の歌詞の中に「Well tonight thanks God it's them instead of you」「それ(飢餓の現状)があなたの代わりに彼らであったことを神に感謝しよう」というところがあり、ミュージシャンの中で大きな論争があったそうです。私たちは見て見ぬふりはいくらでもできます。しかし、現実を見てもそれが彼らであったことに感謝はできません。私の仲間が、兄弟が、家族が苦しんでいると現実を直視し、自分のこととして感じてくださる皆さんと共に飢餓対策は進んでいきます。ハンガーゼロを目指して。

 「あなたの心を...手を閉じてはならない」(聖書)

日本国際飢餓対策機構 常務理事 清家弘久
(3月号巻頭言No.308)

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