ハンガーゼロ アフリカ」とは

【東京事務所】

2013年08月31日

フィリピン異文化体験

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 東京基督教大学の学生の引率で、7月19日から8月7日までフィリピンのビコール地区にあるスラという小さな島に行ってきました。この20日間は、私にとってとっても貴重な体験をさせていただいたと思います。まずは、スラ(Sula)という島について説明したいと思います。スラは、フィリピンのルソン島の中のビコール地区にあるVinzonsという町の近くにある小さな島の漁村です。320世帯が住んでいます。

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 この島の状況としては、半年間しか漁をすることができないため、近くの町に出稼ぎに行きます。漁ができるときでも、たくさんの魚が取れる時もあるし、全然取れない時まあるので、経済的に不安定です。また、台風や高潮などで防波堤が破損したため、島の土地が波によって削られています。そのため、この島にある小学校の運動場が日々小さくなっているそうです。あと、飲み水もありません。なぜかというと、井戸はあるのですが井戸の水は塩分が含まれており、ごみも入っているので飲み水として使用することができません。そのため、スラの人たちは町に行って、水を買って来なければなりません。

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 スラに住んでいる子供たちは、みんなとても元気でした。しかし、草履をはいている子供は一人もいません。みんな裸足で駆け回っています。お母さんたちに子供の健康状態を聞いたところ、小さい子供たちは5月から10月までの雨季の季節は、寒暖の差が激しいので風邪を引く子供が多いそうです。島には、Heart Centerという保健所のようなところがあるのですが、ここに置いてある薬はごく限られたものだけです。子供たちが病気になると近くの町までボートに乗っていかなければならず、ボートが出なければ家で寝かせておくしかありません。そのため、病気が悪化して亡くなる子供もいます。また、子供たちが毎朝何を食べているのか聞いたところ、ご飯に醤油と油をかけて食べているとか、塩をかけて食べているとか、パンとコーヒーを食べているなど、あまり野菜を食べていないことが分かりました。このような食生活をしているとビタミンやミネラルなどが不足し、子どもたちの成長に大きな影響を与えることになります。

 このように、いろいろな問題を抱えている島です。

 ある時、TCU(東京基督教大学)の学生2人と一緒に小学校を訪問し、折り紙づくりの授業を担当しました。1年生から6年生まで、二日にかけて教えました。

 まず最初に、1年生のクラスに行って、魚とボートのおり方を教えました。日本人には簡単だと思えることでも、フィリピンの人たちにはとっても難しかったみたいです。どうやるのかわからない子供たちは、私たち日本人に、やってと折り紙を渡してきました。だから、子供たちにわかるように、ここをこーう折って、こーう折るんだよって、見せながら教えました。魚とボートができたときは、子供たちは大はしゃぎでした!!魚を泳がせたり、ボートに乗せて、漁の様子を表現している子供もいました。子供たちの笑顔が輝いていて眩しかったです。

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 次の2年生でも、同じように教えて、3年生の時は、魚とボートだけだと時間が余ったので、折り紙で作った跳ねるカエルリレーを5回戦しました。この時は、子供たちが大興奮!!チームの子供の名前を叫び、勝ったときはさらに興奮していました。子供たちはもっとやりたかったみたいですが、時間が来てしまい終わってしまいました。このことを見ていた先生たちが、ぜひこのカエルレースをクリスマスパーティーのゲームで使いたいわと言われてうれしかったです。FHPのスタッフに折り方を教えて、ぜひ先生たちに教えてほしいと思いました。

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 次の日に4年生から6年生にも折り紙を教えました。1年生から3年生と同じものを教えるには簡単だと思いましたので、日本のアニメ「ナルト」が有名でよく知られていることを知ったので、手裏剣を作ることにしました。私も久しぶりに手裏剣を作ることになったので、はじめ教えるときにはどうだったかなぁ~と思いながら教えました。TCUの学生も前日教えることがとても難しいことが分かったので、マニラペーパーという大きい紙を用意して、生徒全員が見えるようにゆっくりと折り方を教えました。それを見ながら、作ってできた手裏剣をお互いに見せ合っていました。特に男の子は喜んでいました。このような交流を通して、子供たちと前よりもより親しくなれたような気がします。

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 この子供たちが学んでいる小学校は日本の学校に比べれば全然立派なものではありません。学校の窓は破損してるし、天井は雨漏りもしてるし、蛍光灯はついていません。図書館もないのです。それでも子供たちはとても元気で、笑顔が輝いていて、私はこの子供たちの笑顔は忘れられません。この笑顔が曇らないように、いつまでも元気で笑顔でいられることを祈っていきたいと思います。


  「しかしイエスは、幼子たちを呼び寄せて、こう言われた。
  『子どもたちをわたしのところに来させなさい。止めてはいけません。
   神の国は、このような者たちのものです。」(ルカ 18:16)」

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(東北事務所/加藤新)

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