ハンガーゼロ アフリカ」とは

伊東 綾

2013年07月09日

『日ごとの糧』を前にして

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紫陽花が雨露に濡れて風情を醸し出しています。
梅雨明けは少し先になりそうな東北です。

今年の2月にプレハブの支援要請をいただいた、仙台市若林区にある
㈱荒浜アグリパートナーズさんの"その後"を見学に行きました。

2月には、やっとビニールハウスの骨組を建てる
ことができたので、これから少しづつ作業を進めて
いきますとのことでした。

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    【待望のプレハブが到着(2013年2月)】                【春の種蒔きに向けて準備開始(2013年2月)】
 


当日は朝から小雨。肌寒さを感じるほどです。
少し遅れて到着したのですが、他のボランティアさん
たちは、すでに作業を開始していました。

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津波を被った水田は、塩害の影響で、稲を植えることが
できません。
2年かけて除塩した水田では、今年、震災後初めて稲を植えています。
この稲を秋に収穫し、塩の影響が
あるかないかを確かめてから、本格的に
稲作の再開ができるかどうかを見る予定です。

アグリパートナーズの皆さんさんは、津波で農地は
だめになったけれども、このまま何もしないでいるよりも
できることをしようと、2011年6月に、塩害にも強い綿花を
瓦礫撤去が終わった水田に植えました。

今年で3度目の種まきです。
オーガニック栽培なので、綿花とともに、雑草もグングンと
成長していきます。
そのままにしておくと、雑草に遮られて肝心の綿花が
育だたないので、秋の収穫までに何度か雑草抜きを
しなければなりません。

一面緑に覆われた中から、小さな綿花苗を見つけ出し、
周辺の雑草を抜いていく作業を続けていきます。
本当に地道な作業です。

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    【広大な畑の中で苗を見つけるのはまるで宝探し】        【苗の周りだけ抜き取れば後は機械で刈り取ります】

腰も痛くなります。
指先も麻痺してきます。
爪に土が入り痛みを感じます。
雨に濡れて寒くなってきました。

でも雑草を抜いて、顔を出したハート型の苗は、
息苦しさから解放されて、「ありがとう」と
語りかけてくれているみたいでした。

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  【プレハブは事務所として、休憩所として活躍】


今回は綿花でしたが、初めて農作業を経験して
農家の方々がどんな思いで、農作物を育てているのか
が少しだけ分かった気がします。

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          【5月に植えたネギ】                   【ビニールハウスにはトマト、きゅうり、ナスが栽培されています】

いつも何気なく食べている食べ物が、
たくさんの人の手を経て、食卓に上がっているのだと
知ることができました。

本当は、食べ物があるのは当たり前じゃないんです。

目の前に食べ物があることを感謝すること。

次に、食べ物がない人のことを考えること。

そして、食べ物がある私たちが、食べ物のない人たちに
何ができるか考えること。

私たちが『日ごとの糧を与えてください。』と祈る時に、
彼らにも『日ごとの糧』が必要なんだと思い出してください。

小さな種が大きな収穫を生み出すように、小さな一歩が
大きな変化を生み出していくのです。

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それはからし種のようなものです。地に蒔かれるときには、
地に蒔かれる種の中で、1番小さいのですが、
それが蒔かれると、生長してどんな野菜よりも大きくなり、
大きな枝を張り、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります。
【マルコ4:31-32】

㈱荒浜アグリパートナーズのコットンを使用した
製品は、東北コットンプロジェクトのサイトをご覧ください。
http://www.tohokucotton.com/

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