ハンガーゼロ アフリカ」とは

伊東 綾

2013年05月02日

いのちを守るために

スタッフ:伊東 綾のブログを見る

2011年3月12日の夜明けは、
とても静かな朝だったことを覚えています。
前日は雪が降り、寒さに震え、不安と恐怖、
何度も起こる余震に怯えながら
まんじりともしない一夜を過ごしていました。

厚い灰色の雲から鮮やかなオレンジ色の空を見た時、
"生かされていること"の意味を考えました。

仙台は地震発生直後に停電となったため、
テレビを見ることのできなかった私は沿岸部の状況を知ったのは4日後でした。
ラジオでも津波のニュースは流れていたのでしょうが、
記憶に残っていません。
新聞記事の写真を見ても、
どこか遠い場所の出来事のようで余り実感はわきませんでした。
電気が復旧し、初めて動く映像を見た時から、
被害の大きさをジワジワと感じ始めました。

すっかりと瓦礫の片付けられた被災地に出向く度に、
地震前にそこにあったであろう日常生活と
地震後の現実を目の前にして、
被災者であると同時に支援者である自分は、
私自身が生活を営んできた地域に対して何か出来ているのだろうかと
落ち込むこともしばしばです。

福島に嫁いだ妹が2013年3月11日 FBにこんな書き込みをしました。

3月11日。あれから2年経ちました。
我が故郷、仙台・宮城。
友人の故郷岩手。
そして今私たちが住んでいる福島。

震災で犠牲になられた全ての方に、祈りを捧げた一日でした。
2年経過しても、放射線量を日々気にしながらの生活です。

震災後、被災者支援を続ける姉。

私にはそれは出来ないけれど、
次代を担う世代を育てるのが、自分の責務と心に決め、
あれから過ごして来ました。

家族が離れて暮らす様々なリスクよりも、
一つ屋根の下、家族揃っての福島での生活を
選択したことが正しいのだと、自分の中で改めて
感じた日でもあります。

余震が続いた日々を、怯えながら過ごした子供達も確実に成長し、
これからどんな少年少女になっていくのか、見守ることにします。
福島の未来を支える人になってくれるように、

情緒豊かなそして健やかな人になってくれるように祈るばかりです。
心を寄せてくださる周囲の方々に改めて感謝の気持ちを。。。
そんなことを思った3月11日でした。
Thank you,my friend and my family from the bottom of my heart.

私は津波被害にもあっていませんし、丈夫な体が与えられて
自由に動く環境が整えられています。
大きなことはできていなくても、もしかしたら小さなことは
できているのかしら?

ふくしまHOPEプロジェクトの働きもその1つかもしれません。

未だ解決の見えない放射能問題にさらされている福島の子どもたち。
県外に出られた方も、福島に留まらざるえない方も、
子どもたちの命を守りたいという親の思いは同じです。


IMG_2854.JPG


そして命を守りたいという願いは、福島だけのものではありません。
被災地と同じように、世界のその場所、その場所で
日々の営みが行われています。
その日常が、不条理な理由によって命の危険にさらされる日々に
変わります。

彼らは『命を守る』ために最後の選択肢を選ぶしかありません。
長い道のりを避難民となって安全な場所へと歩き続けます。

しかしやっと到着したその安全な場所も、快適な生活が待っている
わけではありません。
簡素なテントでの生活
少ない食料
不衛生な環境
終わりの見えない避難生活
『命を守る』ために逃れたはずなのに、多くの試練が横たわります。

DSC00021.JPG DSC00028.JPG
     【ケニヤダダーブに逃れたソマリヤ難民キャンプ群】             【この子たちも長い距離を歩いてきた】

DSC00033.JPG DSC00050.JPG
   【飲料水の確保も難しい砂漠地帯】       【この子が大人になる頃には母国は安心して暮らせる国になっているだろうか】

「命の危険」のない私たちは、必死に『命を守ろう』としている人たちに
何かできることはないだろうか。

大きなことじゃなくてもいい。
あなたのできる小さなことから始めてみよう。
そう! だれかの「命を守る」ために

貧しい者が国のうちから絶えることはないであろうから、
私はあなたに命じて言う。
「国のうちにいるあなたの兄弟の悩んでいる者と
貧しい者に、必ずあなたの手を開かなければならない。」
【聖書 申命記15:11】

活動ブログ スタッフ一覧

月別表示