ハンガーゼロ アフリカ」とは

田村 治郎

2012年10月02日

10月16日、世界食料デーを覚えて

スタッフ:田村 治郎のブログを見る
 1981年、世界の食糧問題を考える日として国連が制定した日、それが10月16日「世界食料デー」です。世界の一人ひとりと協力しあい、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決してゆくことを目的としています。この日をきっかけとして自分自身の生活を見直し、少しでも世界の人々と共に生きる生き方を実践しようとする人が増やされてゆくことが「世界食料デー」の願いです。当機構はこの趣旨に賛同し、同じ思いを持つ全国の人々と共に行動してきました。今年も全... 国20箇所で「世界食料デー大会」が開催されると共に、ご家庭で、学校で、職場で、教会でさまざまな取り組みが行われようとしています。

 

 現在の飢餓人口は約10億人。人口70億人を突破したこの地球上で、約7人に1人が基本的な人間の必要である食糧を得ることができずに苦しみ、それが原因で1分間に17人もの人々が生命を落としています。この現実は私たち一人ひとりが当事者意識を持って伝え地球規模で取り組まなければならない重要課題です。


 今夏アメリカ中西部において大干ばつが発生し、とうもろこし、大豆の生産に大打撃を受けています。干ばつはアメリカだけにとどまらず地球規模で発生しており、食糧生産において深刻な事態を招いています。このままでは世界大の食糧価格の高騰、価格の変動が07年~08年を上回り史上最悪の事態となるであろうとも言われ、安定的な食糧確保に向けて多くの国々では熾烈な食糧争奪戦が展開されてゆくでしょう。そして、その影で最も影響を受けるのが貧困地域に生きる人々です。 食糧価格の高騰は、そのまま死活問題となる貧困地域に生きる人々にとっては深刻きわまりない事態で、さらに飢餓状態に陥る人々が増加する可能性が指摘されています。

 それ故に一層の具体的な支援の実行と共に、私たち自身の生き方の改善も迫られています。今こそ世界の人々が「地球家族」としての意識を共有して真剣に取り組むべき時です。私たち一人一人も日常生活の中で、相変わらずの大量消費、飽食のライフスタイルを続けるか、それとも世界で起こっていることを真摯に見つめ分かち合うという、他者と共に生きるライフスタイルを選びとるか選択の時でもあります。

 また、食糧争奪戦の勃発は新たな国家間、民族間の紛争の引き金となって、さらに貧しく弱い立場の人々を苦しめてゆきます。それは同時に、今までの地道に積み重ねてきた支援活動を根底から破壊するものでもあります。飢餓や貧困の解決には、時間をかけた地道な取り組みが必要になります。農業改革や生活の環境改善、子どもたちへの教育などは継続された活動の積み重ねですから、その土台に安定した平和がなければならないのです。

 今年の世界食料デーのテーマは「平和と飢餓」です。この両者は決して切り離すことにできない不可分の関係です。私たちは、過去に内戦・紛争があった国々、ルワンダ、スーダン、ニジェール、ジンバブエ、カンボジアなどで子どもたちへの教育支援(世界里親会)・給食支援を継続しています。ものの読み書きを教えるということにと留まらず、「善き隣人となって、人々と共に生きる」という分かち合いの心を培い、自らが平和を作り出す当事者となってゆくことを目指した教育を実践しています。継続して勉学できるように、そして憎しみの連鎖が彼らによって確実に断ち切られてゆくことを信じて、現地の志を同じくするパートナー団体と働きを進めています。

 そして多くの日本の同志もこの働きに加わってくださり、さらに多くの人々がこの世界食料デー大会を機に「平和を作り出す者は、幸いなり」という信念をもって平和を作り上げてゆく働きに加わっていただきたいのです。


 私から始めるささやかな取り組みが、ひとり又ひとりとその輪が広がって、一つ一つが積み重なってゆくといずれは大きなうねりとなって世界は変わってゆくはずです。富と権力を持つものだけが基本的な必要が満たされるだけでなく、飢餓と貧困に苦しむ人々皆が、平和という土台の上で希望と喜びを持って生きることができる世界の実現を目指して、共に具体的な一歩を踏み出してゆきましょう。

 みなさんのお近くでも開催されるはずです。ぜひおいでください。

活動ブログ スタッフ一覧

月別表示