ハンガーゼロ アフリカ」とは

吉田 知基

2012年03月15日

The step you take shall make the 道

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この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。
危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。
迷わず行けよ。行けばわかるさ今日も明日も吉田です。

The step you take shall make the road

先日のフィリピン視察では、ミンドロ島のサンアンドレスにも行かせていただきまして。
このコミュニティでは、2008年から当機構の海外駐在スタッフとして酒井さんご夫妻が活動しています。

これまでに教育支援や収入改善プログラム、人財育成などに取り組み、
コミュニティ内の低地に生きるタガログ人と山岳地に住むマンヤン人の共生を目指しながら、
地域住民主体の開発が進むように様々なプロジェクトを進めています。

当日、サンアンドレスに到着した私たちは早々にハーフパンツに着替えました。
なぜなら越えるのは山だけでなく川も越えねばならない道なき道でありまして。
酒井保さんも「行くたびに毎回違う道を通る」と言ってしまうくらい道なき道でありました。

crossing a river

また、酒井慶子さんは「この道を通るたび、人間本来の姿に返るような気がする」と言われていました。
目の前に広がる壮大的かつ神秘的かつ絶対的な自然。
アスファルトやコンクリート加工など一切されていない天然の道。
川を渡り、山をのぼり、熱帯雨林をぬけ、田んぼのあぜ道を通り、
水牛のバカでかい糞をよけながら、小一時間ほど歩き続けまして。

自然の中にいる、ただそれだけで心身ともに健やかになっていくような。
体は疲れていくのに、どんどん晴れやか爽やか気分になりまして。
歩きながら、確かに人間の本来あるべき姿を思わずにはおれませんでした。

そうして到着したのはアラガンの人々が暮らす小さな集落。
(※マンヤンはミンドロに住む原住民の総称で、7つの部族がそれぞれ固有の文化をもっています。)
そこには大自然の恵みの中で、自然の流れに同化し、共存しながら生きる人々が暮らしていました。

mangyan villmangyan vill2

慶子さんは、
「最初にこの村に入ったとき、自分たちが関わることで、
 このコミュニティの良さを壊してしまうのではないかという恐れがあった」
と話していました。

酒井さんたちが最初に訪問した時、村の人々は家の中に隠れて出てこなかったそうです。
しかし、今回私たちが村を訪問すると、人々が迎えて下さり、
現地の方と酒井さんご夫妻が笑顔で挨拶を交わされていました。
その様子を見ながら、これまでの関わりによって確かな実が着実に結ばれていることを感じました。

Mrs sakai & MangyanDSC00481s.JPG
DSC00466s.JPGMrs sakai & Mangyan2

保さんは、
「自分たちのやり方やプログラムを強制するのではなく、
 彼らの選択肢を増やし、そのお手伝いをすることが私達の役割です。
 選択するのは現地の人々、彼ら自身で、彼らの未来を決めてもらう」
そのように話していました。

開発支援とは、先進国で暮らす私たちの価値観を押しつけるのではなく、
現地の世界観を尊重し、共有しつつ、一緒にコミュニティをつくり上げるお手伝いであるということ、
そして、その過程で、私たちも本来あるべき共生社会のあり方を現地の人達と一緒に学んでいくことが必要なのです。

現場を実際に見なくては分からないことはたくさんあるわけで。
と同時に長期間関わり続けることによって初めて見えてくることもたくさんたくさんあるわけで。
酒井さんご夫妻の現地での活動のためにこれからも祈りつつ。
皆さんの尊いご支援を心より感謝いたします。

Mr Tamura & Mangyan3Mangyan4

『主は、弱い者をちりから起こし、
 貧しい人を、あくたから引き上げ、
 高貴な者とともに、すわらせ、
 彼らに栄光の位を継がせます。
 まことに、地の柱は主のもの、
 その上に主は世界を据えられました。』

           (聖書 サムエル記Ⅰ 2:8)

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