ハンガーゼロ アフリカ」とは

【愛知事務所】

2012年02月01日

痛むほどに愛する

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小さな男の子が手作りのウサギの募金箱を持ってやってきました。

「ぼくね、おやつを買うのがまんして、今まで少しずつおこづかいをためたんだ。
このお金を、おなかが空いている人たちのために使って下さい。」



びっくりしました。
まさかこんな小さな坊やが自分でお金をためて募金をしてくれるなんて。
きっと他のお友達はおやつを買っていたでしょうに、
自分だけ買わずにがまんするという事が小さな彼にとってどれほど大変な事だったでしょうか。
たまっていくお金を見て、お店で売られている美味しそうなお菓子を見て、
「え~い、もういいや~!おやつ買っちゃえっ!」
ってきっと何度も何度も葛藤があったと思います。
うさぎくん2.jpg
それでもぐっと使わずにがまんした、その小さな体からみなぎる大きな人を思いやる心。
そして自分が痛みを伴っても誰かを助けたい、という優しい思い。
決して金額はたくさんではないけれど、その手作りのかわいいウサギの募金箱を受け取って心がジーンとあたたかくなりました。




そして昨日。またまた事務所にお客さまがみえました。

「あ、あのう。こ、これ少ししかないんですけど、で、でも自分にできる事はこんなくらいしかないんです。
世界の貧しい人たちのためにお役立て下さい。」



その方はそう言って、今まで年金生活の中から少しずつ捻出して何ヶ月も貯めてきたという、
コインが入ったビニール袋を手渡して下さいました。
受け取ったそのコインは、お金の重さだけでなく、彼の愛と痛みがたくさん詰まっていて、
とてもズッシリと重たく感じました。

募金を持ってきて下さったその男性は心に障害を持っておられます。
病院にも通っておられ、薬を服用されているからかどうかはわかりませんが、しゃべり方にどもりがあります。
でもその言葉の一つ一つには重みがあります。
私がいつもヘラヘラして使う軽い言葉とは訳が違います。
その方の言葉からはいつも神様を愛する真剣な思いが伝わってきます。
自分が生活をしていくだけでも大変なはずなのに、自分が痛みを負ってでも他の人の為に捧げたいと思うその気持ちに、
私には到底真似できない、真実の愛の姿を見た気がしました。



「愛する」ってきっとこういう事なんだと思います。
「分かち合う」ってきっとこういう事なんだと思います。


貧しい人たちは、私たちの捨てようと思っている物を必要としているのではないのです。
苦しんでいる人たちは、私たちの余っている物を必要としているのではないのです。

彼らは、私たちが心から痛みを覚えるほどの物、その先にある愛を必要としているのです。
そう。きっと自分自身が痛みを覚えてこそ、人を本当の意味で愛す事ができるのかもしれません。


私たちのボロボロになった古着を与える事。
食べ残した物を与える事。
これは分かち合いではありません。
彼らは、私たちが心から痛みを覚えるほどの物、その先にある分かち合いの心を必要としているのです。
そう。きっと自分自身が痛みを覚えてこそ、本当の意味で分かち合う事ができるのかもしれません。


自分にはお金がないから。
自分はまだ若いから。
自分は世間的に弱い立場だから。

・・・私たちは何か理由をつけては、なんとかして現実から目をそらそうとしてしまいがちです。
しかし、「隣人を愛する事に立場や理由なんて関係ない」という、とても大切な事をこの2人から教えてもらいました。

痛むほどに愛する.jpg

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