ハンガーゼロ アフリカ」とは

【愛知事務所】

2011年06月29日

いのちの重さ

スタッフ:【愛知事務所】のブログを見る

たとえば君が傷ついて くじけそうになった時は
かならず僕が 側にいて
支えてあげるよ その肩を


3ヶ月仙台で働いて下さった2人の韓国人ボランティアさんが、昨晩みんなに素敵な歌のプレゼントをして下さいました。
JIFHもこの歌のように、誰かの心を癒すことはできないかもしれないけど、
側にいて支えになれる存在でありたいと思わされました。


名古屋の事務所から自転車で家に帰る途中、
いつも同じ場所に座っているホームレスのおじちゃんがいます。

痩せてとても小さくて、背中が異常に丸くて、いつも下を向いていて、
いつも何やら手の皮をベロベロとめくっている、そんなおじちゃんです。

その日も、おじちゃんの前をビューンと自転車で通り過ぎました。
特に意識もせずに。
おじちゃんの方をチラリとも見ずに。

そして、おじちゃんの前を通り過ぎてから、こんな事をハタと考えました。

「もしも東北で同じおじちゃんを見かけたら、私はきっと声をかけるのではなかろうか。」
「もしも東北で物資の配布をしている時におじちゃんを見かけたら、
同じようにおじちゃんにも食べ物や着る物を渡していたんじゃないだろうか。」


東北にいたら声をかけて、名古屋にいたら無関心。
東北にいたら食べ物を分けて、名古屋にいたら渡す気持ちなんてサラサラない。


そんなバカな話し、あるかーい!


と自分でも突っ込みたくなりましたが、そんなバカな話しが完全に自分の中でまかり通っていて、
自分自身でもびっくりしました。


またまたある日。
新聞を読んでいた時、奥さんを津波で流された旦那さんのお話しが掲載されていて、
私は胸を引き裂かれるような思いでその記事を読んでいました。

しかし、名古屋市内で誰かが交通事故や自殺で亡くなった記事に関しては、目もくれない私。

そしてまた、私はハタと考えこみました。

東北で津波に遭われた方の死は悼んで、
名古屋で事故に遭われた方の死を悼む気持ちは全くなし。


あれ・・・。こんなワタシ、おかしくない?


少し視野を広げて新聞を読んでみると、
日本人の年間自殺者数は3万人以上にも上るという記事が掲載されていました。
そしてさらにもっと視野を広げてこの世界を見てみると、
今もこの世界には飢餓で死んで行く人が1日に2万5千人もいるのです。


自然の荒波に飲まれた人。
社会の荒波に飲まれた人。
世界の荒波の被害を諸に被っている人。


もっと、生きたかった人。
もう、生きたくなかった人。
もう、生きれなかった人。


どのような理由があるにせよ、どの命も一つとして無駄な命はなく、
決して簡単に失われてはいけない大切な命だったはずです。
例えば東北の方の命は重くて名古屋の方の命は軽いとか、
例えばアフリカ人の命よりもフィリピン人の命が重いとか、
そういう事は決してあり得ないと思うのです。
違うと頭ではわかっているのに、いつの間にかどこかで命のウェイトをアンバランスにおいていた自分が恥ずかしくなりました。


でも、もしかしたら何か対策を考えたら救えた命も、その中にあったかもしれません。

その「もしかしたら救えたかもしれない命」が今日も失われないために、日本において、アフリカにおいて、南米において、
東南アジアにおいて、あらゆる場所で私たち日本国際飢餓対策機構は、私たちができる事を今日もし続けています。


「とりあえず東北の作業がひと段落してから、アフリカの事は後で気にかけよーっと。」
・・・ではなくて、尊い命のために全てを同時平行して、そしてそれを全力で私たちは行っていくのです。


一人の命の重さをズッシリと感じつつ、今週からまた宮城県へやって来ています。
毎食ご飯をいっぱい食べて日々増えていく体の重さもズッシリと感じつつ、
今回も汗水と鼻水を垂らして一生懸命働かせて頂きたいと思います。

活動ブログ スタッフ一覧

月別表示