ハンガーゼロ アフリカ」とは

【東京事務所】

2010年12月17日

レポート⑤ 虐殺加害者のへのアプローチ

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Q.ジェノサイドの後、加害者の人たちは一体どのような気持ちで生きているのですか?


残念ながら必ずしも後悔している人ばかりではありませんでした。

「政府の命令に従ったまでだ」
「やらなければ自分の命が危なかった。」
「俺は、直接は手を下していない」等・・・・




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周りせい、状況のせいにするならば、「自分が本当に悪かった」という真の罪の自覚にまでたどり着かず、真の自覚がなければ赦しも、和解も、共生の道も有り得ません。




このことゆえにREACHは以下のことを加害者の人たちに願いました。

• 加害者達に被害者の方々の苦しみを分かってもらいたい
• 真実の告白、謝罪、弁償の行為を通した出来る限りの償いを示して欲しい
• 「家造りのプロジェクト」を「償いのプロセス」とし、誠意をもって取り組んでほしい。


Q. では罪の自覚はどうしたら持つことができますか?「どれだけの罪を犯したのか分かっているのか?」などと責めても人は心を貝の様に閉ざします。


そうだ、ジェノサイドサバイバーの中でも、相当ダメージから回復してきた女性たちに頼んで、加害者たちに被害者の心境を聞いてもらおう!

アニヨスさんのご紹介:


IMG_5866.JPG彼女の夫はツチということで拉致され、殺されました。 彼女も捕らえられ、首に縄をかけられ、村役場の広場の前までひっぱていかれました。そこで「ツチに嫁いだ裏切り者!」といわれ、集団でレイプされました。その後遺症で、彼女はひどい腰痛で苦しみ、長い間非常に深い憎しみから離れることができませんでした。そして悪夢の度に夜中に飛び起きたり、男性とすれ違う度に震えがとまらなかったと話して下さいました。



このように、ジェノサイドサバイバーの方の心の痛みを直接聞くことによって、加害者たちは、自分たちのした罪の大きさ、ジェノサイドの時、被害者から全てを奪い、すべてを破壊したこと、そして、ジェノサイド以後、たとえ何年、何十年経っても小さくならない被害者たちの心の痛みに、叫びに、向き合うことができました。

この事を真摯に受け止める時、加害者たちに、本当の悔い改め、方向転換、償いの道が開かれていきます。


Q.どのようにして、アニエスさんは憎しみや恐怖心を乗り越えていったのですか?アニエスさんのお答えをきいて感動いたします。


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私はREACHによって・・・
• 心を開く場所が与えられたこと
• 加害者側の女性も同じように心の痛みや課題があることに気付いた
• かご作りや家畜銀行などのプロジェクトを共にすることによって仲間意識が生まれた
• 元虐殺加害者から、涙の謝罪を受けた時から、彼らも虐殺に加わるように強いられた被害者なのだと思えるようになった。




アニエスさんが心から信じている聖書の言葉がありました。 IIコリント5:17−18、「だれでもキリストの内にあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。18 これらのことはすべて、神から出ているのです。神はキリストによって、私たちをご自分と和解させ、また和解の務めを私たちに与えて下さいました。」


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彼女は、叫びました。「わたしにはもう憎しみがありません、恐れもありません。私は新しく創造された者になったからです!...以前はいつも憎しみが疼いてどうしようもありませんでした。しかし今、私の心には神様によって平安があります。今は誰に対しても憎しみをいだいていません!」




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Following photos taken by [佐々木さんを支援する会]ホームページ (http://rwanda-wakai.net/)

 Reachの集会で集まっている加害者たちを励ましてアニエスさんは言いました。


「まだ被害者の家族の所にいって直接謝罪していないのでしたら、どうぞ彼らを訪ねてください!勇気をだして罪を認め、真実を語り、赦しを受けるために一歩ふみだしてください!そうしたら皆さんは赦してもらえるでしょう。私はすでに謝罪のために訪ねてきた7人の加害者を赦しました!」



被害にあったこのアニエスさんは加害者を赦しただけでなく、励まし、力づけていました!なんとう新しい生き方なのでしょうか。



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驚くべきことに「償いの家造りのプロジェクト」の参加する加害者たちは、このように加害者を赦そうと歩き始めた被害者たちと出会い、励まされ、このプロジェクトを「しなければならない」という思いから、「心から償いとしてさせてほしい」という自主的な思いに変わるのです。







つづく


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