ご支援に感謝いたします!
2008年10月1日
(ニュースレターNo.219より)
8月4日から9日まで、清家弘久・国際協力隊総主事、星野公寛・元中国駐在スタッフが、四川省大地震の被災地の什邡(シーファー)市を再び訪れ、5月12日の大地震から3ヶ月近くが経過した市内や被災した方々の現状を確認させていただきました。今後は、被災者支援を続けている現地NGOを通じて、幼稚園再。建支援、および当機構親善大使・森祐理さんの復興支援コンサート等を計画中です。以下は清家総主事からの報告です。
子どもたちが受けた甚大な被害
今回の地震では、学校や病院が倒壊したことによる被害は甚大であった(注1)。様々なメディア報道や政府の専門家筋(注2)によると、病院と学校建物倒壊は構造上に問題があったとの指摘がなされている。学校で亡くなった子どもの多くは2階以上にいた子どもたちで、建物の強度不足により上の階が一気に崩れたため、逃げる間もなく建物の下敷きになったという。地震で倒壊した学校を訪れたときに、非常に細い鉄筋の周りにレンガを積み上げ、表面をセメントで覆っただけの壊れた柱をよく目にした。案内してくれた中国人のボランティアによると、特にこうした工事が学校や病院の建設で日常的に用いられているとのことだった(注3)。

倒壊した学校では解体作業が進む。レンガの瓦礫の異常な多さからも、
校舎の耐震性の低さが見てとれる。(什邡市にて撮影)
什邡(シーファー)市では、地震の被害で多くの病院が使えなくなったために、重傷の子どもたちが他の省の病院で治療を受けていた。その子どもたちが自宅へ戻りつつあった。中学受験を前にして右足を失った少年のお母さんは、息子の足の切断を聞いたときに身が引き裂かれる思いだったという。右手を失った少女、脊髄損傷で下半身が動かなくなった18歳の少年…。田舎の裕福ではないの家庭の子どもたちにとって、地震によるダメージは余りにも大きいものがあった。訪問の後、彼らのように経済的に厳しい状況にある方々をサポートしている現地ボランティアを通じて、主に治療費のための資金提供をさせていただくことにした。
また当機構は、協力関係にある現地NGOのHEIFER(ヘイファー)からの「政府は小中学校の再建を優先しているため、遅れている幼稚園の再建を助けてほしい」との要請を受け、綿陽市安具郡で幼稚園の建設費として約100万円を提供させていただいた。また、11月中旬以降に当機構親善大使の森祐理さんを現地に派遣するための準備も進めている。(清家)
(注1)地震全体の被害額約13兆円のうち2割(約2兆6千億円)が学校と病院の被害額(9月4日付・国家専門家委員会の発表)。また四川省教育庁の5月21日までの集計によると被災した学校は四川省だけで13,451校、死亡および行方不明の児童・生徒と教諭は8,962人と発表。
(注2)国家専門家委員会の馬宗晋主任は「建築上の問題があった可能性がある」と構造上の欠陥や建築材料の質の悪さを政府として初めて言及。(9月4日付・国家専門家委員会にて)
(注3)中国では、総量や太さで規定以下の鉄筋が使われていたり、コンクリート建物の壁が砂の配分を多くしているために指で触るとボロボロと崩れる状況を、豆腐の「おから」に例えて「おから工事」と言う。(参考:Yahoo辞書)
小学6年生の王思さん。左腕のひじから先の部分を切断手術し、まもなく義手をつけることになっている。通訳の星野スタッフによるとお母さんは彼女を「超過」した子と呼んだという。彼女を次女として産んだため、両親は罰金を払い、学校教育を受けるのも教育費が必要だという。「お金を払ってまで育てているのにこんなことになってしまって…」という母親のつぶやきともとれる言葉は、彼女には本当に辛いものだと感じた。それでも時折屈託のない笑顔を見せてくれたことが、何よりの救いではあった。(清家)
募金の受付は10月末をもって終了しました
四川省大地震被災者支援のためにお寄せいただきました募金総額は、2008年8月末現在で12,886,522円となりました。
皆様の温かいご支援に心から感謝をいたします。これらの募金は、これまでの緊急支援と今後の復興支援活動のために活用させていただきます。
清家スタッフ再訪問によって、現地は緊急事態から復興段階に移行していることを確認しましたので、「四川大地震・緊急支援」としての募金受付は、10月末日をもって終了させていただきました。ありがとうございました。
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清家総主事ら四川省での救援活動から帰国
現地NGOと連係、奥地の少数民族に食料を届ける
2008年6月12日
6月4日から中国・四川省で救援活動と復興支援活動のための現地調査を行っていた当機構の清家弘久総主事と申スタッフが11日に帰国しました。

両名は、震源地近くの大都市の成都(チェンドゥ)を皮切りに大きな被害が出ている都江堰(ドゥジャンエ)、什邡(シーファー)、綿陽(ミーヤン)、北川(ベーチャン)などに行き、現地で調達した食料品、テント、蚊帳、日用品と日本の中京医薬品から提供された市販薬(かぜ薬、湿布)や包帯などの救援物資を届けながら、被害状況の確認と今後のニーズなどを確認させていただきました。


救援物資を積み下ろす申スタッフ

村の代表者に薬を渡す清家総主事
この活動は、震災直後から緊急援助活動を続けている国際飢餓対策機構韓国、現地NGOのHEIFER(ヘイファー)及び中国人のボランティアグループとの協力で進められました。
清家総主事は「地震からちょうど1か月をむかえ、被災地ではあちらこちらで仮設住宅の建設が始まっています。しかし、すべての人々が仮設住宅に入れる見通しは立っていません。残念ながら、ある程度の社会的地位のある人々から優先的に入居が割り振られています。
まだしばらくは、テントすらなく、ビニールシートで覆っただけの避難生活を余儀なくされている人々が多く残るものと思います。
とくに山間部で暮らす少数民族の人々は、主食の米などの食料や生活用品は支援に頼る以外になく、物の必要もまだまだあることがわかりました。
現地では、すでに日中の気温が35度以上に達し、雨季に入るこれからはさらに蒸し暑さが加わり、テントでの避難生活は人々に大きな負担になると思います。」とし、被災地の状況は復興に向けて前進しつつも依然として厳しい状況であると報告しました。


やっと仮設住宅に入ることができた。暑いけれど、テント生活にくらべたらずっといい」と喜ぶ被災者。都江堰(ドゥジャンエ)にて。

蚊帳を受け取られた農家のおばあさん。自宅でなんとか暮らしておられます。什邡(シーファー)にて。
また、「中国人ボランティアの案内で、什邡市では多くの学校の倒壊現場を訪れました。
わかったことは、倒壊して犠牲になった多くは中学生です。校舎が耐震性の低い構造なのに階層建築であったことが大きな要因です。
成長期を迎え、育ち盛りの子どもを失った両親の悲しみは非常に深いです。中にはまだ遺体も見つかっていない子どももいます。反対に親を失った子どもたちも非常にたくさんいて子どもにスポットを当てた活動も必要です」(清家総主事)と心のケアの必要性が高いことも語りました。

当機構では、今回の被災地での活動を足がかりとし、協力関係にあるパートナー団体とも連係しながら、食料や日用品などの救援物資の配布活動を継続するとともに、日本人ボランティアチームの短期派遣、心のケアのための日本・中国・韓国合同による音楽コンサート開催のなども視野に入れながら、被災者の復興を応援していきます。
![]() テント教室で学校が再開された。教えるのは北京からきた学生ボランティア。 什邡(シーファー)にて。 |
![]() 親を亡くした子どもたちも多く、心のケアが子どもにも親にも必要になっている。什邡(シーファー)にて。 |
余震も続く中、子どもたちの安全を考えて校舎の外で行われている幼稚園。什邡(シーファー)にて。 |
![]() 学用品を村の先生にお渡しする清家総主事。什邡(シーファー)にて。 |
![]() 自らも家族を失った悲しみを抱えながら、被災者のテントをまわり励ましつづける中国人のボランティア。都江堰(ドゥジャンエ)にて。 |
![]() 中学校舎の教室の床が完全に抜け落ちて、黒板だけが残った壁の写真。多くの中学生がこのような状況で一瞬にして命を奪われました。 |
引き続き、被災された隣国・中国の人々が再び立ち上がることができるために皆様からの愛の支援をお願いいたします。
募金の受付は10月末をもって終了しました
四川省大地震被災者支援のためにお寄せいただきました募金総額は、2008年8月末現在で12,886,522円となりました。皆様の温かいご支援に心から感謝をいたします。
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清家総主事ら被災地で救援活動を開始
震源地近くの成都市や都江堰市に入る
2008年6月6日
四川省大地震で被災された人々を覚えて、愛の手を差し伸べ続けてくださっていますことを感謝いたします。
当機構の清家総主事(緊急援助担当)、申スタッフは4日夜に四川省成都市に入り、翌5日より救援活動を始めました。活動は両名に加え当機構の海外ワークキャンプ経験者で現在、昆明で留学中の日本人男性、国際飢餓対策機構韓国のスタッフ、中国人協力者らの混成チームで進めています。

被災者にとどける日用品やテントを積み込む申スタッフ(成都)
成都で被害状況を確認した清家総主事によると「成都は、当初の予想よりも被害は小規模で、救援活動に必要な物資のほとんどがここで調達できる」とし、現地で物資調達が可能であることがわりました。

亡くなった子の墓に訪れ線香をたく母親(都江堰)

学校が倒壊した現場を訪れ原因究明を叫ぶ父親たち(都江堰)
5日午後は、成都で買い求めた生活必需品、テント6張りを車2台に積み込み総勢10名のワーカーで、成都から北西48キロ地点の震源に最も近い都市の都江堰市(とこうえんし)に入りました。
都江堰市では、被災者1万人以上が避難生活をしている巨大なテント村を訪れました。
清家総主事は「道にそって3キロは続くテント村の光景をみて、改めて被害の甚大さを感じた。また日中で気温35度以上、夜はさらに蒸し暑さと蚊の中でのテント生活は被災者にとって相当厳しい。とくに蚊帳と薬が必要」と報告。
このテント村では当機構と協力関係にある韓国人のボランティアらが被災者のテントを回り、必要を尋ねながら被災者を励まし続けていました。そのため、彼らを通じて生活必需品を最も必要とされている方にお渡しすることができました。
![]() 倒壊した中学校の現場をみつめる 父親(都江堰) |
![]() 倒壊した学校で子どもの学用品を みつけた父親(都江堰) |
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![]() 妹と弟をなくした姉 |
![]() 震源に近い都市、都江堰では町が 壊滅的なダメージを受けた |
清家総主事らは11日まで現地にとどまり救援活動を行いながら、今後の復興支援活動むけて調整や国際飢餓対策機構韓国との協力体制の調整、成都の病院訪問などを行います。
隣国・中国で困難の中にある被災者に愛の手を共に差し伸べていきましょう。
募金の受付は10月末をもって終了しました
四川省大地震被災者支援のためにお寄せいただきました募金総額は、2008年8月末現在で12,886,522円となりました。皆様の温かいご支援に心から感謝をいたします。
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清家総主事らスタッフ2名を中国、四川省に派遣
~復興支援活動のニーズを見極め、活動準備~
2008年5月30日
5月12日に四川省を襲った巨大地震により、死者68,109人、負傷者364,552人、行方不明者19,851人(5月28日現在、中国政府発表)と甚大な被害に見舞われている隣国・中国の被災者に心を痛め、愛の支援をお届けくださっていますことを感謝いたします。
当機構では、大地震で被災された方々の復興支援を進めていくにあたり、スタッフの清家弘久総主事(緊急援助担当)と申玉徹スタッフを6月4日から1週間、中国四川省に派遣することを決定いたしました。
現地では、すでに医療支援などの活動を進めている国際飢餓対策機構韓国の緊急支援チームの活動状況を確認するとともに、今後に求められる復興支援のニーズや活動をすすめていくための人的な協力体制、資材調達及び輸送ルートの確保などを行う予定です。
(とくに求められている資材とそのための費用)
●成都のリハビリテーション病院からのリクエストとして、医療器具(移動式の超音波診断装置、移動式のエックス線装置、移動式手術台、人工股関節、歩行器、破傷風ワクチン)等
● 被災者用のテント
以上の調達費用として500万円が求められています。
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中国四川省地震の被災者緊急支援募金の受付を開始!
2008年5月16日
5月12日午後2時28分(現地時間)に中国四川省で発生した大地震による被災者緊急支援募金の受付を開始しました。
具体的な活動内容につきましては、近日報告の予定です。
募金の受付は10月末をもって終了しました
四川省大地震被災者支援のためにお寄せいただきました募金総額は、2008年8月末現在で12,886,522円となりました。皆様の温かいご支援に心から感謝をいたします。