1994年の大虐殺の悲劇によって、心と体に深い傷を負った人々の癒しと和解の働きをすすめる現地団体「REACH」。当機構は、特に若者たちがコーラスやサッカーなどに取り組むことを通して、将来を担う青少年たちにも和解と一致がもたらされることを目指した、平和構築ユースセンター付属のスポーツ施設の建設を支援しています。
ルワンダは、広大なアフリカ大陸の中部に位置し、国土が四国のほぼ1.4倍にしか過ぎない内陸国です。
人口は約800万人で、フツ、ツチ、トゥワという3つの「民族」がそれぞれ、人口の約85%、15%、1%と占めるといわれます。また、「千の丘からなる国」とも呼ばれ、バナナ畑に覆われた無数の丘が連なっている緑の美しい国です。
1994年4月から7月にかけて、ルワンダでは、反ツチ色の濃い前政権に煽動された住民により、人口の10%以上に当たる人々が惨殺されました。多くのツチ系住民が殺され、また、民主化やツチ系住民との融和を主張していた一部のフツ系住民も殺されました。
その大虐殺から14年が経ち、新統一政府の下で、再建は目覚しく進展しているにも関わらず、多くの人々は、生活の建て直しと共に、虐殺経験によるトラウマ克服の闘いの中にあります。人々が痛ましい過去から前進していくために、虐殺加害者、被害者との間に赦しと和解が必要とされています。

現地NGO「リーチ(REACH:Reconciliation Evangelism And Christian Healing)」を通して、ルワンダ東部カヨンザ郡に住む心と体に深く傷を持った人々の癒しと赦し、和解に向けた歩みを支援しています。「癒しと和解のセミナー」や、加害者・被害者による社会活動(スポーツや演劇、収入活動など)、罪を告白した虐殺の加害者が、被害者のための家造りに取り組む「償いのプロジェクト」などの様々な活動を通して、人々がかつての悲劇から立ち直り、信頼を再建していくことを助けています。

活動地カヨンザには、2002年に牧師の指導の下に青年聖書を読む会が始まりました。この1名の牧師と孤児7名から始まったこのグループが、次第に成長し、地域において共に社会活動を行っていく300名を含む13のユースグループを組織するまでになりました。

このユースグループには、虐殺で両親を失った者や、虐殺を犯した罪で有罪になった親族を持つ青年もおり、彼らが同じグループとなり一致していく姿は、この地域の痛ましい過去に苦しむ大人たちに大きなインパクトを与えています。

